2008年8月21日木曜日

商事法務№1840

やっと、最新号の8月号まできた。先日まで6月号を溜め込んでいたので、一気に読んだ感がある(要するに仕事が暇になってきただけなのだが)。

ウルフパック戦術
今号で一番気になったのは、武井弁護士の「ヘッジファンド・アクティビズムの新潮流」で、ウルフパック戦術というけったいな名前の新たなファンドの行動が解説されていた。ウルフパック戦略とは、複数のファンドがグルになっているにもかかわらず、それは大量保有報告書制度等で開示されず、ある日突如として上場会社に一斉に同一要求をする行為。現在欧米で注目されている。

強制公開買付の概要および基本概念の整理
強制公開買付のルールについてまとめると・・・
5%基準:所有割合が5%を超えて3分の1を超えない場合は、61日間に10人以内から取得する場合を除いて公開買付が必要
3分の1基準:3分の1を超える場合は例外なく公開買付が必要
3分の2基準:3分の2を超える場合は、更に全ての株券等の所有者に対して勧誘を行い、応募のあった株券等を全て決済することが必要

とりあえず、これだけは覚えておきたい。

インサイダー規制
インサイダー取引規制は形式的に一定の行為類型に該当しさえすれば、動機・目的や実害等の有無を問うことなくただちに違反とされる、と。形式犯であることに注意したい。とりあえず、自社の取引先とか疑わしい会社の株には手を出さないのが無難であろう。

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