会社法関係の本は本屋の商法コーナーに行けば腐るほど置かれていると思うが、意外にこういった本では株式実務の理解は難しい。株式実務に特化した本としては、証券代行事務を行っている信託銀行等が各社の威信をかけて本を出しているが、今回紹介する三菱UFJ信託の本は他社の本と比較してもよくできていると思う。信託業界では住友信託と中央三井が合併するようだが、証券代行事務のシェアはこの2社を足してもまだ三菱UFJの方が上らしい。本の出来を比べる限り、それも頷ける話だ。
第6章は初学者には分かりにくいかもしれないが、1章から5章まではかなり噛み砕いた解説がなされていて、実務をする上で疑問となりそうな部分にもポイントを押さえた説明が行われている。僕は三菱UFJ信託の回し者ではないが、株式実務の新任担当者が読むのに最も適した1冊としてお勧めだ。
なお、純粋に会社法を勉強するなら
こちらの2冊を入門書としてお勧めしたい。
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