2009年1月25日日曜日

大前研一先生の「マネー力」が酷かった件

先日、外出した先にたまたまブックオフがあったので、先日こき下ろしたこともあり、中を覗いてみて発見したのが、大前研一先生の「マネー力」だった。そこそこ古い本だが、世界的に有名なマッキンゼー・アンド・カンパニー社でアジア太平洋地区会長まで務めた人物の資産運用ノウハウである。今でも読む価値はあると思い、108円で購入した。


マネー力 (PHPビジネス新書)
  • 作者: 大前研一
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2009/01/17
  • メディア: 新書

本書のサブタイトルは「資産運用力を磨くのは今がチャンス」と。大前流の資産運用力を付けることができれば、大して資産のない僕でも億万長者になれるかもしれない。。ワクワクしながら僕はページをめくった。。

序章は2009年頃の時事ネタで、こういうこともあったなと思いながら読み飛ばし、第2章へ。ここからいよいよ本格的な資産運用のノウハウ紹介である。

まず、「マネー力」を強化するには、ホームレス・マネー(投資先を探しているお金のことで、決してホームレスの人々の所持金のことではない)の動きを読めるようになることが必要である、と大前先生は主張する。
では、どうすればホームレス・マネーの行き先を予見できるようになるのか。

自分の足で世界を歩き、その目で確かめ、肌で感じるのだ

一般人には無理ではないでしょうか、大前先生・・・。

3章と4章は大前先生の他の本で読んだことがあるような内容で、あまり新鮮味がなかった。

ただ、新鮮味が無かっただけで、ここまではまぁ良かった。本書のここから先が酷く、特に第5章、第6章の内容は、少なくとも僕が読んだ大前先生の本の中では最悪と評することができる内容だった

まず第5章。

これは大前先生の主催する大学院(BBT大学院)の株式・資産形成講座の案内&宣伝でだった。ノウハウ等は一切書いておらず終始広告で終わっていた。「大前式資産形成術」を知りたければ、授業料をちゃんと払ってくれ、というわけだ。

で次、第6章。

「マネーの達人たちに学ぶ」とのタイトルから、ジョージ・ソロスやウォーレン・バフェット、またはB・N・F氏のことが出てくるのかと思ったら、何と資産形成講座の受講生(一般人)の声が掲載されているだけだった。よく、学習塾の宣伝に書かれてある「合格者の声」みたいなやつだ。そもそも投資達人だったら、いい歳になってから大学院で運用など学んでいるわけがなかろう。読者をバカにしているのか。

そして、最後の終章。

最後くらいまともなことが書いてあるのかと思いきや、「マネー力」というタイトルとは全く関係のない教育問題等についての持論が延々と書かれてある。そして、最後にこう書いてあった。

「Voiceからの転載」

1冊の本の最後を「転載」で締めるなんて、仮に大前先生が読んだ本がそういう終わり方をしていたら、どう感じるのか想像すらできなかったのだろうか。いくら世界中を飛び回って忙しいのか知らないが、終章くらいちゃんと書いて欲しかった。


以上、僕が今までに読んだ大前先生の本としては、過去最低の内容・構成だった。はっきり言って読まない方がいいと思う。アマゾンの書評を見たら、高評価のレビューもあり、本当かよと疑ってしまった。ファンであるがゆえに残念である。

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