2016年7月28日木曜日

仕事ができる人の心掛け

僕の会社には仕事がものすごくできる人がいる。最初に一緒に仕事をした時からよくできる人だったが、何らかのプロジェクトで一緒になるたびに、成長していることが分かり、この人が直属の上司だったらどれだけ心強かっただだろうかと思うくらいである。

で、先日の社内の飲み会(その仕事ができる人も同席)で当人のことが話題になり、なぜ誰からも評価が高いのか、どういった部分がすごいのか、色々と意見を出し合い、そして本人に心掛け等を聞いてみた結果、その話がなかなか参考になったので、覚えている内にまとめておきたい。

※僕より年上の人ですが、「彼」という表現をしています。

1.書類のミスを減らす工夫

とにかく誤字脱字が少ない。彼のメールやレポートを何度も見たことがあるが、この数年間で僕が見つけた間違いは1回1か所のみだった。僕は誤字脱字、特に「エクセルで印刷されていないミス」とかを良くやってしまうのだが、彼にどう工夫しているのか聞いたところ、以下の3点を意識しているとのこと。

  • PCで作成した書類は、一度紙に印刷してチェックする。
  • 完成したら一日置いて、提出前に改めて読み返す。
  • そのために、最低でも〆切より1日早く終わらせるようにスケジュールを組む。

2.他人からの依頼は120%の出来で返す

彼は、どれだけ忙しくても他人からの依頼は絶対に断らず、更に120%の出来で返してくる。その理由は以下の通り。

  • 相手からの依頼を断らなければ、自分が困ったとき、協力して欲しいときにスムーズにその人が動いてくれるから。相手が困っている時ほど、積極的に対応する。
  • 仕事の出来を求められた以上の出来にして返すことは、自分自身のトレーニングにもなるから。そのおかげでエクセルの作成技術が格段に上がった。
  • だだし、求められている以上にやり過ぎて、余計なおせっかいにはならないよう気を付ける

3.飲みに誘われたら断らないが自分からは誘わない

彼は頼まれたことは嫌な顔一つせず、かつ高いクオリティで仕上げるため、昔から年上の社員から個別に飲みに誘われることが多い。昨今、飲みの誘いを断る若手が多いが、彼は新入社員の頃からそうした誘いを一切断ることなく、社内ではちょっと難しいとされる人ともサシで飲みに行く。

なぜか。

それは、飲みに誘われるということは、多少なりとも自分に好意があってのことなので、それを断っては失礼だと思うからだ。当然苦手な人もいるが、コミュニケーションの練習だと割り切る。また、話してみると良い人が多いこと、そういった人と個別で関係を築いておくと、仕事でとても協力してくれるといったメリットがある。

ただし、自分から食事や飲みに誘うことはしない(特に年下社員に)。なぜなら、その人が自分のことを内心どう思っているかは分からず、仮に嫌がられている場合は、とても本人にプレッシャーを与えてしまうことになるからだ。時折、仕事で頑張った慰労として飲みに連れて行く事例を見かけるが、これも同様の理由で避ける。

個人的には、この自分から飲みには誘わないという心掛けが、一番なるほどと思った。

4.回覧物を溜めない

会社では色々な雑誌や書類が回覧物として回ってくるが、彼は溜めずに即回覧するように心がけている。自分には重要性が低いと感じるような情報であったとしても、立場によってはこれを心待ちにしている人がいる(かもしれない)ことと、自分の机に書類が溜まっていると仕事中に気になって集中力が落ちるからだ。もし、自宅に持って帰っても問題のない雑誌等であれば、金曜日に持って帰り、帰宅前にカフェに寄って読むようにしている。

5.会社関係者に悪口は言わない

彼が悪口を言っているところを聞いたことがない(本当にない)。悪口が嫌いなのではなくて、それを言うことのデメリットを考えると、気軽に吐き出すことなどできないから。ストレスがたまって悪口や愚痴を言いたくなるようなときは、会社と全く関係のない学生時代の友人や家族に言うか、会社にいるときはメモ帳を開いてダーッと書いて、終わりにしている。なお、この方法は何かのビジネス本で読んだ解決法らしい。

悪口を言わない効用は、よく知られていることだが、溜めずに吐き出す術を自分なりに持っているのは良いと思った。

6.雑用を積極的にする

昔から任された雑用は積極的に取り組むようにしていたそうだが、今でも気づいたことがあれば、1年目の社員がするような雑用であっても自分でやるようにしている。役職が付いた今も、こうした雑用を積極的にこなして、初心に戻り、謙虚さを忘れないようにするためだ。自分自身が新入社員の頃、偉そうな態度で雑用を一切しない管理職を見て、こうなってはおしまいだと思ったことは、今の新入社員も同様に感じるだろうと。なお、彼の机の上には岩瀬大輔氏の「入社1年目の教科書」が常に置いてある。

入社1年目の教科書
  • 作者: 岩瀬大輔
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2011/05/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

7.社内恋愛は避ける

社内恋愛は上手くいかなかったときのダメージは大きい上に、たとえ両想いになったとしても、相手が素敵な女性であればあるほど、社内に多くの嫉妬を生む。手を出すだけで妬む人はたくさんいる。社外に異性はたくさんいるのだから、多くのトラブルが予想される社内の異性は最初から対象外にする。ただし、例えば女性社員から独身男性の紹介の依頼があれば積極的に会社と無関係な友人とのセッティングを行い、女性社員とはお互いに社外の異性を紹介できる関係になったそうだ。

8.口は出さない、しゃべらない

仕事中は自分から雑談は振らず、また他人が席の近くで雑談していても聞かないことを心にきめて、目の前にある課題に集中している(面白そうな話題であっても入らない)。仕事中にも関わらず、あれこれ雑談したり、何にでもクビを突っ込んではペラペラと話す人がいるが、それでは「口が軽い」という印象を与えてしまう。また、作業に集中している時、雑談を振られると作業が中断してしまうこともある。こうした態度を心掛けることで、なぜか「あいつは真面目で口が堅い」という評価を受るようになった。

9.始業の1時間前には出社する

元々は通勤ラッシュを避けるために早く出社するようにしたところ、同様に朝早くから出社してきている役員、管理職から「あいつは毎朝早くから仕事していて、真面目な奴だ」と言われるようになったそうだ。実は、朝はネットでニュースのチェックなどしかしていないらしいが(もちろん仕事もしている)、それでも毎朝ギリギリに出てきている社員とは、特に管理職クラスからの印象が全く違う。早朝に出ても残業代はつかないが、社内での良い評判というお金以上のモノを手に入れることができた。

また思い出したら追記するが、ここで一旦、自己評価をしておこう。

 ・書類ミス:昔も今もよくやります。→×
 ・仕事の依頼:忙しいときは断ります。→×
 ・飲み会に誘われたら:大抵は理由を探して断ります。→×
 ・回覧物:今、机の上に3冊溜まっています。→×
 ・悪口:言いまくりで、本人にも言います。→××
 ・雑用:大嫌いです。→××
 ・社内恋愛:すいません、何人か手を出しました。→×××
 ・雑談:ねえねえ、ポケモン何匹ゲットできた?→××××

すいません、僕は自分が思っていた以上にダメリーマンでした。

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