2019年11月14日木曜日

田児賢一(TAGOKEN)がYouTuberデビューしていた件

少し前、YouTubeで「錆びた鉄製品を磨き上げるだけの動画」にハマってしまい(毎日数時間も視聴)、これはいかんとYouTubeを封印していたのだが、そのせいでかなり大事なネタ(動画)に気付くのに遅れてしまった。それが、以下の動画である。





かつて、何度か本ブログで取り上げていた元NTT東日本所属、バドミントン日本代表選手、永らく男子シングルスの頂点に君臨した田児賢一が、TAGOKENとしてYouTuberデビューしていたのだ。

マレーシアを拠点としてバドミントンの指導者になっていたことは、各ニュースで知っていたが、まさかユーチューバーになったとは。そして、ここまで太っていたとは…。

田児賢一(TAGOKEN)


田児賢一(TAGOKEN)


太ったことは本人もネタにしており、己の汗を「豚汁」と呼んだり、100㎏を超えたことをネタにしたり、まぁ面白い。というか、田児賢一の動画、結構面白いのである。元々、ひょうきんな性格だったのかどうかは知らないが、毎回明るいノリでバドミントンの技術を解説してくれる。字幕も入っており、ちゃんと動画編集でバックアップする人も入っているのであろう。

そして、このバドミントン技術の解説が、ハイレベルで分かり易い。というか、今の日本でこの田児賢一より男子シングルスで結果を残したのは、桃田賢斗くらいしかいないので、実質的に日本最高峰の技術解説を、しかもタダで視聴できることになる。良い時代になったものだ。彼の動画であれば、おそらく有料であっても見る人はいるだろう。それくらいクオリティは高い(本当)。

若干ふざけている部分もあるが、多少バドミントンをかじって、市民大会くらいであれば何回も優勝している私から見ても、かなり本質をついた解説を基礎の基礎部分から行ってくれている。バドミントンで強くなりたいと燃えている現役の中高生はもちろん、指導者もTAGOKEN動画を見ることを強く推奨したい。

このTAGOKENの出現により、他のバドミントン系ユーチューバーはもちろん、指導方法などのDVDを出している人(業者)も色々な意味で終了なのは間違いないだろう。だって、田児賢一より説得力のある技術解説ができて、かつ実演ができる人間など、少なくとも日本には一人もいないだろうから・・・。

なお、TAGOKENのアシスタントは埼玉栄出身の千葉常くん(動画では「タイゾー」と呼ばれているが、本名は千葉常である)。ダブルスで富岡高校の桃田賢斗とインターハイ決勝を競っていた選手だと言えば、その実力が分ってもらえるだろう。ガチで高校・大学バドミントンをやっていた男子であっても9割以上は彼の足下にも及ばない。どこかの実業団にでも所属しているのかと思いきや、田児賢一に付いてマレーシアを活動の拠点としていたとは。彼にも頑張ってもらいたいものである。

なお、日本にも指導に来ていたらしく、もう少し気づくのが早ければ恥を忍んで行っていたのに・・・。いつかチャンスがあれば、多少カネを払ってでも会ってみたい、できれば羽を打ってもらいたいものだ(かつて、舛田圭太と基礎打ちをしてもらったことは良い思い出)。


田児式スーパーバドミントン
田児 賢一
ベースボールマガジン社
売り上げランキング: 542,061



余談だが・・・


現在の日本バドミントン協会は、田児賢一のことをどう考えているのだろうか。現在男女共にシングルスもダブルスも国際的に十分に強くなったので、田児賢一など今更どうでも良いと思っているのかもしれないが、現在の日本バドミントンの強さの礎を築いたのは、間違いなく彼である(素行には相当問題はあっただろうが)。田児は「バドミントン」と「バトミントン」の違いも何も知らない一般人からも激しくバッシングを受けたし、もう禊は済んでいるのではないかと、個人的には思う。そろそろ追放処分など終わりにして、日本に指導者として戻ってもらってはどうだろうか。

<関連エントリー>

0 件のコメント:

コメントを投稿