2016年4月22日金曜日

アドラー心理学「幸せになる勇気」を読んだ

連続でバドミントンネタを書いたが、私はバドミントン専門家ではないので、あしからず・・・。多少一般人より詳しいくらいです。

さて、滅多に新刊は買わない僕だが、久しぶりに話題の本を買って読んでみた。それが「幸せになる勇気―自己啓発の源流「アドラー」の教えII」だ。


幸せになる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教えII
岸見 一郎 古賀 史健
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 718

本書は、一昨年にベストセラーになった「嫌われる勇気」の続編かつ完結編。アドラー心理学など一切知らなかったものの、「嫌われる勇気」にはなかなか胸をえぐられるような指摘がズバズバ書いてあり、ベストセラーなのも納得したわけで、そのことは以前ブログで書いた。

負け犬サラリーマンの日記: アドラー心理学「嫌われる勇気」を読んだ

で、本書であるが、どうだろうか。確かに読んでいると「おお、そういうことか」うなされる記述はあったものの、前著の「嫌われる勇気」ほどの感動というか、「痛い」と感じるくらいの衝撃はなかった。よって、まだ「嫌われる勇気」を読んでいない人にはお勧めできないし、以前の感動を期待して読んでしまうと、最後まできて「あれ、これで終わり?」となってしまうことは間違いなしであろう。

・・・と思ったのが読み終えた直後の率直な感想だったのだが、アマゾンでの本書の書評を読む限り“「嫌われる勇気」で疑問だった部分が解決された”といった意見が多かったので、僕の読み方が浅かったようだ。もう1回くらいは読み直してみる必要がありそう。ちなみに、「嫌われる勇気」は10回は読み返した。

なお、本書に出てくる青年(相談者)は、教師という立場で生徒への指導について悩んでおり、それがメインテーマになっている章もあるので、教師(特に小学校)で、かつ悩んでいる社会人は本書を読むと多くのヒントを得られるかもしれない。僕の場合は、小学校の頃を思い出して、そういえば先生はどういう風に指導してくれたかなと思い出しながらこの辺りは読んだ。しかし、よくよく考えてみると、子供に対して「褒める」「叱る」という行為は難しいものである。

僕が一番印象に残ったのは、カウンセリングに関する三角柱のエピソード。

三角柱は相談にやって来た人(人間関係に悩んでいる人)の心を表している。一面には「悪いあの人」、もう一面には「かわいそうなわたし」、カウンセリングにやってくる方々のほとんどがこのいずれかの話に終始する。では、残りの一面は?

「これからどうするか」

話し合うべきはこの1点だという指摘には、なるほどと思ってしまった。

また「過去」は「いまのわたし」の正統性を証明すべく、自由自在に書き換えられていくという指摘も面白かった。つまるところ、アドラー心理学とは、「今」この瞬間を大切にしている考え方だと言うことができるだろう。

本書に関しては確実に言えることは、先に前著の「嫌われる勇気」を読んでおくべきだということ。

まずは、「嫌われる勇気」を読んでみましょう。


嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え
岸見 一郎 古賀 史健
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 98

<追記>
ただ、僕が定義する「幸せになる勇気」は少し違う。「幸せ」になるには、「夢」を叶えるには、普通の人より努力したり勉強したりする必要がある。そして当たり前だが、そうした努力をするもしないも、自分次第だ。しかし、より良い未来を、叶えたい夢に近づきたいなら、頑張るしかない、他の人よりやるしかないのだ。それを「勇気」と捉えることはできないだろうか。最近では、そんなことを考えている。

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