2009年4月24日金曜日

「投資銀行の企業診断基準」を自分の勤務会社に当てはめてみた

今日読んでいた本の中に、某外資系投資銀行の投資先企業の診断基準が列挙されていた。「投資に値する=これから伸びる」と判断されている会社なわけで(割安という判断もあろうが)、なかなか面白かった。以下にその基準を記載しておく。


・社長室の豪華さと、その会社の成長性は反比例する

・自分の過去の苦労話にインタビューの大半を割く社長を持った会社の成長性は高くない

・歴代の社長が「相談役」としていつまでも居残る会社は成長性が低い

・創業者の自伝書をプレゼントする会社に投資しても儲からない

・社長が著名人と親交を匂わせる、もしくは強調する会社への投資は避ける

・社員同士が役職で呼び合う企業より、"さん"付けで呼び合う会社への投資の方が儲かることが多い

・体操を社員に強要する投資は儲からない


企業と個別ミーティングを行えるアナリストや機関投資家にとっては常識的な判断基準なのかもしれないが、ネットや四季報や日本経済新聞の情報のみで勝負している個人投資家には、どれも知り得ないことではないか。よって個人の株式投資の判断基準としては使えそうにない。

しかし、これを内部のよくわかっている自分の勤務会社に当てはめてみると面白かった。


社長室の豪華さと、その会社の成長性は反比例する
該当世間的に豪華かどうかは他社の社長室を見たことがないので分からないが、どの会議室にもテレビがないのに社長室や会長室にテレビがあるのは、会社としては豪華と言えるだろう。

自分の過去の苦労話にインタビューの大半を割く社長を持った会社の成長性は高くない
→残念ながら社長が外部からインタビューを受けるような規模の会社ではない。

歴代の社長が「相談役」としていつまでも居残る会社は成長性が低い
ズバリ該当。相談役室として社長室以上に豪華な部屋が用意され、たまにしか出勤しないのに相談役車と専属運転手と秘書まで用意されている。相談役室の奥にはベッドが用意され、たまに寝ている。噂によると、会社に居続けるのは、単に家にいるのが嫌なだけだという話も聞いた。

創業者の自伝書をプレゼントする会社に投資しても儲からない
→創業者の自叙伝そのもが存在しない。

社長が著名人と親交を匂わせる、もしくは強調する会社への投資は避ける
該当よく社内報で「○○で有名な××氏と会食した」と強調している。ただし、その人が一般的に有名なのかどうか判断しかねる部分はあるが。

社員同士が役職で呼び合う企業より、"さん"付けで呼び合う会社への投資の方が儲かることが多い
ズバリ該当入社したての頃、課長を「さん」付けで呼んでいたら、「当社はさん付け運動は実施していない」と上司から注意されたことは記憶に新しい。給料は低いがプライドは高い会社なので、その辺りはうるさい。

体操を社員に強要する投資は儲からない
昔は毎朝体操をやっていた時期があるらしいが、今ではやっていない。


以上より、当社は投資銀行からどういう判断が下されるであろうか・・・。

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