今更ながら数年前のベストセラーを読んだ。ホリエモンのような成金ヒルズ族が脚光を浴び始め、格差という言葉が社会のキーワードになりつつある頃に「下流」という言葉で本を出版した著者はなかなかのマーケティング力の持ち主である。売れないはずがない。しかし、アマゾンでの評価は低い。
内容は、今までにいろいろな本や雑誌で読んだことのあることが大半だったので、特に感銘を受ける部分はなかった。今までの日本は「一億総中流」だったけれど、最近になって新たに「下流」という層が生まれて、そういう奴らにはこういう傾向がありますよ、といった論調だ。
やや視点は違うけれど、近年の下流とか格差をテーマとした本なら、門倉貴史氏の「ワーキングプア」や、大前研一氏の「ロウアーミドルの衝撃」方が客観的な視点が多くて納得させられる点が多かったような気がする。
ちなみに僕はこのまま行くと「下流」だろうか。
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