2019年9月13日金曜日

「後悔しない超選択術」を読んだ

「後悔しない超選択術」を読んだ。

後悔しない超選択術
メンタリストDaiGo
西東社
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筆者はメンタリストとしてネットでは有名なDaigo氏である。ホリエモンとトランプのババ抜き対決の動画で知った人も多いしれない(僕もそのうちの一人)。

本書で一番良かったのは、プロローグの部分で最初に書かれてあった「正しい選択があるという誤解」である。未来に何が起きるのか分からない以上、ベターな選択肢しかないという指摘は、その通りと思った。が、それ以降は、お得意の心理学的アプローチが多くて、「これ別に他の自己啓発的な内容でも当てはまるんじゃない」という記載が多かった気がした。

まぁ、選択というのは心理学でもあるので、アプローチとしては正しいのかもしれないけれど、プロローグに書いてある「ベターな選択」や、後悔が少ないとされる「合理的な選択」を迅速に行うための思考回路をどうすれば良いのか等を期待して読んでいると、いつまでもトレーニングとか心理実験の結果がどうのこうのとかしか出て来ない。そして、気が付いたら本の中身が終わっているので、もっと純粋に選択に関するロジックを読みたい人は、他の本に当たった方がよいと思われる(daigoさんのファンの方、ごめんなさい)。

なお、それ以外で面白いと思った実験が、論理的推論の能力「底辺グループ」の人たちが「自分の論理的推論の能力はかなり上だ」と評価している結果だ。その一方で、能力の高い人は自己評価が低かったということ。

「能力の低い人は自分のレベルを正しく評価できない」から「能力の低い人は自分を過大評価する」という指摘は、会社という狭い空間で生きていると、「ああ、あの人とかあの人のことか」と思って読んでしまった。

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