退職理由は、元々、親が地元で会社を経営していて、それの引継ぎのために戻るということなのだが、それ自体は別にいい。
ただ、ちょっと僕が引っかかったのは、今回、私の部署は、この社員の送別会を開催しなかったことだ。
これは、別に本人が送別会を拒んだというわけではなく、単純に部長が了承しなかった。なぜ了承しないのかと言うと、この社員が辞めることで、会社が教育等で投資してきたお金が無駄になったから、つまり遠回しに「退職=会社に損失を与えた」から、という理由。部署の長たる部長が了承しないので、オフィシャルに送別会を開催できるわけもなく、そのまま当該社員とはお別れとなってしまった。
さて、最近、退職社員の引き留めが激しいため、転職代行サービス(以下のニュース参照)なるものまで生まれているようだが、他の会社では、転職を理由とした退職者の送別会は、開催しているのだろうか。
個人的には、横領などの犯罪をしたわけでもなく、本人が送別会を嫌がっているのでもないのであれば、転職であったとしても、その人の新しい挑戦として温かく送り出してあげる方が良いと思うのだが、世間の考え方は違うのだろうか。そもそも、退職者が自社の取引先やサービスの利用者となる可能性もあるので、そのことを考えると、無礼な対応は会社のイメージとしても良くないだろう。某転職口コミサイトで、「この会社は送別会も開催してくれなかった」と書き込まれる可能性もある。
部長の本音は、単純に言うと、自分の部下から退職者が出て自分の評価が下がるのがムカつく、ということのようだが、つい先日、寿退社で退職した女性社員に対しては、盛大に送別会を開催した上に、お祝い品の贈呈までされていたんだが、この差は何なのだろうか。辞めること自体は同じだと思うのだが、心情的に違うのだろうな。
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