2017年11月9日木曜日

Splatoon 2(スプラトゥーン2)はライトゲーマー層には、遊びにくいゲームだった

みなさんはゲームを楽しんでいるだろうか。

かくいう僕は、昔はポケモンとかドラクエで遊んだ世代だったが、社会人になってからはスマホの無料ゲームをちょっと遊んだりする程度のゲーマーだ。そんな僕が、友人から「資格試験の勉強に集中するから」という理由で貸してもらったのが、今流行りの「Nintendo Switch」と、そのソフト「Splatoon 2 (スプラトゥーン2) 」だった。今日はこのゲームソフトの感想を書いてみたい。


Nintendo Switch スプラトゥーン2セット
  • 出版社/メーカー: 任天堂
  • 発売日: 2017/07/21
  • メディア: Video Game

スプラトゥーンと言えば、Wii U を触ったことがない僕ですら知っている、子供から大人まで夢中になったという名作ゲーム。いつかプレーしてみたいと思っていたところ、思わぬ形で最新版を遊ぶ機会に恵まれてしまった。

早速ソフトを起動してキャラはガールを選択し、プレイを開始してみたところ、思っていた以上に操作が難しい。ジャイロ操作というのが曲者で、この操作には慣れるのに結構時間がかかった。そして、最近のゲームは当たり前なのかもしれないが、ほぼチュートリアル無し。当然、説明書もなし。最初のお試しコースを終えた後は、どこに行けばいいのかよく分からない。ギアとか細かい設定はネットで調べろということなのだろう。

amiibo ガール【ライムグリーン】 (スプラトゥーンシリーズ)


その後、試行錯誤で操作しつつ、なんとかガチマッチ(ガチホコのみ)でウデマエAランクまで到達したのだが、結論から言うと、スプラトゥーン2は僕のようなライトゲーマー層には、遊びにくいゲームではないかと思った。現に、今は「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」を遊んでいる。

スプラトゥーン2を始めた直後、ネット記事を読んでみたところ、初心者はヒーローモードをクリアして操作を覚えるべし、とあったので、まずはそれに従ってヒーローモードをクリアした。これはオフラインで遊べるステージ制のゲームで一連の障害を乗り越え敵を倒すことで、基本武器と動き方の操作を覚えることができるようになっているものだ。

そして、いよいよオンラインの世界、塗った面積で勝敗が決まるレギュラーマッチにデビューした。最初は当然上手くいかず、勝ったり、負けたりを繰り返して、ランク10からガチマッチへ。ガチマッチの詳しい説明は省くが、ここは本格的な殺し合いが行われる殺伐世界である(原則、塗り面積は勝敗に関係ない)。途中でクマサン商会のサーモンランでアルバイトを挟んだりしながら、ガチマッチでC→B→Aとウデマエを上げていった。次はその上のSランクがあるのだが、僕はここでゲームをきっぱり辞めた。(スイッチを返したわけではない)

辞めた理由は、オンラインにデビューして最初の頃はよく分からずに勝っても負けても楽しかったのだが、ある程度操作ができるようになってくると、負けたときに相当ストレスが溜まるようになったからだ。特にナワバリバトルで。

まず、ゲームの性質上、レギュラーマッチで自陣近くまで塗りこまれてしまうと、ほぼ逆転は不可能で、そこから先は、ひたすら殺されるだけの時間を過ごすことになり、これがなかなか苦痛で仕方がなかった。

また、ネット環境が貧弱なプレイヤーは、頻繁に「落ちる」のだが、4対4が3対4になっただけで、ほぼ一方的な展開が繰り広げられる。これもストレスだった。

マッチングシステムも微妙で、勝率が5割になるように調整されており、負け続けると同じチームになる味方が強くなり、逆に勝ち続けると、ほぼ初心者みたいなメンバーと組まされることとなる(対戦相手のレベルも同じ)。つまり、自分の上達に合せて勝率が上がるようにはなっていないということ。連勝した後は完膚なきまで叩き潰される連敗の波が待っており、この連敗ゾーンに入ったときのストレスは相当のものだった。(なお、このマッチングシステムに関しては、多くのプレイヤーから批判があるので、改善されるかもしれない。)

そして、一番のストレスはキルが上手すぎるプレイヤーとの遭遇だ。シューター、チャージャー、ローラーの上手い奴が相手に一人いるだけで、一方的なジェノサイド、ワンサイドゲームになる可能性が高く、特にランク50でスプラシューターを持ったプレイヤーが敵に一人いると、高い確率で蹂躙されることを覚悟しなければならない。エイム力が圧倒的に高いので、正面からの打ち合いでは勝てず、やっと死角から追い込んだと思ったら絶妙なタイミングでスーパーチャクチを決めてくる。ある程度経験を積んでも、「2」から始めたプレイヤーと古参のプロとでは埋めがたい差が存在しており、文字通り「いいようにやられまくる」ので、これもストレスになる。

これまで課金ゲームで1円も課金したことのない僕ですら、課金して強くなれるなら1万円くらい突っ込んでみようかと思ったが、残念ながらそういった措置はこのゲームには存在せず、このままでは一時的に借りているスイッチ本体(Proコントローラーは持っていません)を叩き割ってしまいそうだったで、プレイは辞めてしまったのだが、僕が感じた問題点は次の2点だ。(amiibo(アミーボ) という商品は存在しますが、あくまでオリジナルデザインのギアがもらえるだけです)

amiibo イカ(スプラトゥーンシリーズ)

1.エリアが狭い

ガチマッチはこの狭さでもよいと思うが、塗りゲームであるレギュラーマッチでこの狭さは問題があると思う。本来は如何に効率よく面積を塗るのか、が攻略ポイントになるはずが、その面積が大して広くないため、効率よく塗るより、相手を戦闘不能にしてしまった方が早いという戦略が成り立ち、レギュラーマッチもガチマッチのようなキル志向の高いゲームとなってしまっている。よって、開始同時に相手陣地まで飛び込んできて、とにかくキルを取るプレイヤーが跋扈している。経験者同士であればこれいいのかもしれないが、レギュラーマッチでも初心者はいいように刈られまくっており、ストレスになる。この状況で負け続けると、継続するにあたって相当高い精神力を試されることとなる。

2.スペシャルポイントがキルされると減る

塗ることで溜まっていくスペシャルポイントだが、キルされるとポイントが大幅に減って、また塗りながら溜める必要が生じる。この仕様により、自陣近くまで塗りこまれた後の打開策が、ほぼ打てなくなっている(もう塗る箇所が無くなるので)。当然ながら、ワンサイドゲームになると、全く面白くはない。一発逆転のスペシャルなのであれば、キルされた後でもポイントは減らないような工夫が欲しい(スペシャル減少量ダウンのギアはあります。)

■ □ ■ 

かなり説明を端折っているので、分かりにくい部分はあるだろうが、アマゾンに書かれている数々のスプラトゥーン2の低評価レビューを読めば、何となく僕の言わんとしていることが分かるだろう。大ヒットした前作スプラトゥーンに対する改良して欲しい声を集めたら、今のスプラトゥーン2になったらしいが、名作超える名作を生み出すことは、なかなか難しいようだ。シオカラーズとかテンタクルズなどイカをモチーフにした世界観は完成度が高いので、スプラトゥーン3に期待したい。

amiibo ホタル (スプラトゥーンシリーズ)
  • 出版社/メーカー: 任天堂
  • 発売日: 2016/07/07
  • メディア: Video Game

0 件のコメント:

コメントを投稿