2016年11月21日月曜日

日経新聞を読むのは、何のためか

ありきたりなタイトルだが、社会人の皆さんは日本経済新聞を読んでいるだろうか。1部150円で、配達契約を結んでも、月に4500円ほどかかる高価な新聞(電子版だともう少し安い)で、かつ記事は難解なものが多い。僕の感覚だと、ニュースに興味がある人でも、わざわざ日経を読んでいる人は少ない印象だ。


証券会社とか金融関係に就職した人を除けば、一時的に日経新聞を読み始めても、すぐに挫折してしまったという人が多いのではないかと思う。今やニュースはアプリで無料で読めるし、日経の記事もnikkei.comにアクセスしてパチパチすればある程度は読むことができる。しかし、入社して数年が経過した辺りから、再び自発的に日経新聞を読み始めるサラリーマンは多い。



なぜか。



それは、他社のサラリーマンと交流する機会があると、たいてい話題になるのが、その日の日経新聞朝刊の記事だからである(特に1面記事)


そういえば、今日の日経で○○って記事が出ていましたね


この言葉に対して、記事に対して気の利いたコメントを出せれば意識高い系サラリーマンとしては合格で、「読んでいません」というのがちょっと残念な返答だ。

また、何かの懇親会などで初対面の方と名刺を交換した際、ずばりその会社が朝刊1面記事に出てきていることは多々あるため、例え悪い記事であったとしても、それを話題にして気分を害する人は少ない。

「そうなんですよ、うちも大変で・・・」

とか苦笑いされるケースがほとんどだ(絶対に大丈夫という保障はできないが)。

というわけで、日経新聞はサラリーマン共通の話題を仕入れるために読んでいるものであり、子供の頃の漫画・アニメ・ゲームと左程変わらないものではないかと思う。

とはいえ、日経が日本のサラリーマンに広く読まれているのは間違いないので、社外の意識高い系ビジネスマンと交流する機会を増やそうと思うなら、日経新聞は読んだ方が良いだろう。

役員になれる人の「日経新聞」読み方の流儀 (アスカビジネス)
  • 作者: 田中慎一
  • 出版社/メーカー: 明日香出版社
  • 発売日: 2016/01/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

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