2016年9月11日日曜日

働いていない社員がいます・・・

よく「集団の中では2割の人間(働き者)が残り8割人間を養っている」ような話を聞くが、僕の働く会社はそれほど規模が大きくないので、一人ひとりの業務がはっきりしており、そんなことはないだろうと思っていた。

が、最近別の考えを持つようになってきた。

それは、どんな集団にも働いていない人間が存在しているということだ。


そして、私の会社の場合は、隣の部署のお姉さん(年上の女性社員)がそれに該当する。部署は違うが座席がうしろなので良く見えるのだ。

彼女、朝はぎりぎりに出社(たまに少し遅刻)、そして定刻ぴったりに帰社(たまに少しフライング)。或る意味、派遣社員やアルバイトの人間より時間給労働者であるといえる。

更に、仕事はというと、ほとんど何もしていない。

受付ではあるが、電話にはまずでない。他人が取るのを待って、誰も出なければうざそうに受電するのだ。その際「最近の若い子は、電話も取らないのね」と一言。

彼女の一日はまずインターネットのニュースの閲覧から始まる。せめて始業時刻より早く出社してネットを見てるのであればまだ許せるが、始業時刻が15分以上経ってからでも平気で閲覧している

始業時刻から30分ほど経過したころで、今度は株のチャートを見る。この時点で、既に始業1時間を経過。そこからやっと働くのかというとそうではなくて、次はfacebookというサイトを更新している。これは帰宅するまで30分置きくらいに継続される。

それも終わったら仕事始めるのかというと、そうではなくて、簿記の勉強を始める。驚いたことに、予備校のテキストや参考書を堂々と開いて、電卓を叩くのだ。このときの彼女の集中力はものすごく、やはり電話がかかってきてもまず出ない。

こうして午前中が終了する。

午後は資格試験の勉強とfacebookをやって、終業10分前にはパソコンの電源をリセット。その間(10分間くらい)は時間つぶしにクロスワードとかをやっていたりする

どう考えても、ほとんど働いていない。ここまで来ると、もはや会社は天国であろう。一日中エアコンが効いていて、時間帯によってはものすごく静かな職場だ。インターネット無料、コーヒーやお菓子も無料、筆記用具も無料、時折、社長や部長の出張のお土産も食べることができる。

それでいて、なんと月末には給料がもらえるのだ。年2回のボーナスだってちゃんとある。ホワイト企業という概念を超えた、何か別の楽園に思えて仕方がない。

そんなに会社って甘いものじゃないよ、と言われるかもしれないが、これが現実に僕の目の前で行われているのだ。

ワーキングプアと呼ばれる働いているのに生活保護世帯より収入の少ない人もたくさんいるというのに、世の中とは理不尽なものだ。

働かない―「怠けもの」と呼ばれた人たち
  • 作者: トムルッツ,Tom Lutz,小澤英実,篠儀直子
  • 出版社/メーカー: 青土社
  • 発売日: 2006/12
  • メディア: 単行本

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