2010年12月6日月曜日

増資に伴うインサイダー疑惑

今日のMonday Nikkeiの「法務」特集では増資に伴うインサイダー疑惑が取り上げられていた。興味深い内容だったので、以下にメモ。

今年の夏以降、国際石油開発や日本板硝子などの上場会社が増資を発表する前から、株価が下落するという現象が続いた。原因は大量の空売りで、背後にはヘッジファンドが絡んでいた。なぜ彼らが事前に増資情報を得ることができたのかというと、増資の主幹事証券会社が海外で行うプレ・ヒアリング(事前需要調査)でインサイダー情報が外部へ漏れていたからだ。
こうした動きに対応するため、東証は新たな規制の検討を開始。具体的にはインサイダー規制を2次情報受領者まで拡大する、等。ちなみに1次情報受領者が直接情報を受けた者で、2次情報受領者は、その1次情報受領者から情報を受けた者のことであり、現行では2次情報受領者はインサイダー規制を受けない。
欧米では1次、2次と情報受領者を分けずに柔軟にインサイダー取引を規制しており、日本も強化することが望ましい、という学者の意見もあった。

増資に関するインサイダー疑惑というのは新興企業と相場が決まっていたような気がするが、東京電力などの日本を代表するような超優良企業がカモにされているとは情けない。新たな規制が生まれれば、また会社の内部者取引規程を変更する必要があるかな。

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