今日は、初めて法律事務所に法務相談へ行ってきた。いや、何回かは法務相談(買収防衛策とかの)で弁護士事務所に行ったことはあるのだが、あれは顧問弁護士の事務所ではなかったので、正式な顧問弁護士事務所への訪問は今回が初めてだ。
相談のある事業部長及び執行役員のお付として三人で出発。事務所に入ると綺麗なおねーさんが出迎えてくれて、近代的な内装の部屋へと案内された。
そして時間きっかりに先生が登場。
相談内容は3件で、どれもドロドロした内容だったのでここに書こうとも思わないが、ほとんど法律的な知識で解決したというより、論理的な回答でこちら側を納得させて解決していっていた。
「それは、こういうことですね」
「となると、それはこういう面でだめです。こういう面で主張して争うことはできます」
「相手のこの主張には、こういう点で矛盾があります。常識から判断して、そうはならないと主張できます」
といった感じで相談は続いていった。
更に
「今回のトラブルの原因は、こういう製品的な不備に起因する面も否めません。今後の製品はこういう風にすればいいと思います」
と製品の欠点(欠陥ではない)まで指摘されて、事業部長も執行役員も「ほー」と納得していた。
2時間近い相談の中で、結局、法律的な言葉は「時効」と「内容証明」しか出てこなかった。弁護士といえば相談の際、法律の知識を述べるだけかと思っていたのだが、そうではなかったのが意外だった(今回の相談内容にも問題があったと思うが)。上手く言い表せないが、「論理的な思考力」が必須で、それに法律や判例の知識を組み合わせていけるかが、いい弁護士の基準なんだと思う。
ただ、相談後に改めて考えてみると、今回の事件はどれも全て頭を使えば自分らで対応可能な内容だった。だから、もう少し事業部の頼りになるような社内法務であらねばならなんと思う今日この頃であった。
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