2008年6月6日金曜日

箭内昇氏のコラム「石原銀行は『名誉ある撤退』を」

少し面白いコラムを発見したので紹介。

石原銀行は『名誉ある撤退』を
※既にリンク切れ

筆者である箭内昇氏は、知る人ぞ知る有名人で、破綻した元長銀のエリート。現在はりそなHDの社外取締役でもある。この人の著書は何冊か読んだことがあるが、銀行を内部から知る者の銀行批判には、多くの学ぶことがあった。

さて、今回は今話題となっている新銀行東京についてのコラムだったが、一方的に石原知事を叩く人が多い中、筆者はこう言う。都銀が中小企業に貸し剥がしを行う中「新銀行東京と日本振興銀行はメガバンクのモラルハザードが産んだ反動的な落とし子だ」と。結果として不良債権がすごいことになっている新銀行東京だが、設立の背景を考えると一方的には批判できないように思えた。最終的には箭内氏も『名誉ある撤退』とタイトルにあるように、「店じまいするしかない」と締めているが、この銀行の設立当時の背景等を知っておくことは、決して無駄ではないはずだ。こことかここを読んで、一方的に石原知事を叩きたくなったが、少し幅の広い視点を持ってこの一件の行く末を見て行きたい。

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