社会人になってから、もう何冊も読んでいる大前研一氏の本だが、今回は仕事術の文庫本「ドットコム仕事術」を読んだ。500円代で安いなぁと思って購入したのだが、2003年に出版された本の文庫版だと購入後に知った。
内容は大前氏の他の本の焼き直し・・・というか逆に、「即戦力の磨き方」とかが、この本の焼き直しなのか微妙な所だが。ジャック・ウェルチと仲が良いのは、もうよくわかっているよ…。
さて、本書においても色々な大前流のノウハウがかなり自慢気味に紹介されているが、大前氏が代表を務めたマッキンゼーのような外資系コンサルにでも就職していない限り「参考になるかー」と思えるものが多かった。むしろ、僕が感銘を受けたのは以下のような努力の跡の記述だ。日立製作所を辞め、マッキンゼー・アンド・カンパニーに就職した大前氏が、そこで行った体験談を綴る箇所から引用。
“マッキンゼーのライブラリーには過去、世界各地で手がけた仕事に関するレポートがマイクロフィッシュの形で保存されていた。私は土日の休みも返上し、1年ほどかけてその全てを読破した。理系出身の経済オンチというハンデを克服したい一心だった。”
東工大院→MIT→日立製作所→マッキンゼーという経歴を辿ってきた「天才エリート」でさえ、やはり成功するためには人一倍の努力をしているのだなと、関心してしまった。天才でも何でもない凡人が成功するためには、小手先の仕事術よりも、大前氏のこういった努力を見習うべきではなかろうか。
あと他に、「サイバー墓参り」というアイデアが紹介されていたが、名前から分かるようにチョット無理があるように思えた。いや、天才は数年先を見越して凡人には理解しがたいときが多々あると聞いたことがあるので、あと20年もすれば、このサイバー墓参りも一般化するかもしれないな。
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