監督は部のOBでもあり、僕は本当によく怒られた。そして、いつも言われていた言葉が「元気出せ」だった。僕は、よほど元気がないように見えたようだ。怒られることが多かったので、ずっと嫌な奴だと思っていたのだが、今になって考えてみると、怒られていただけマシだったのかもしれない。指導する立場になった時、どうでもいい奴には怒る気にすらならなかったからだ。
そんな監督とも、卒業を迎え別れる時がきた。その最後の「追い出しコンパ」で言われた言葉がこれだった。
社会に出たら“のに”という言葉を使うな。
あれだけ頑張った“のに”できなかった。
努力している“のに”認めてもらえない。
分かっていると思うがビジネスの世界は結果が全てだ。結果に対して“のに”という言葉で逃げるな。
あぁ、実に体育会らしい言葉だった。(何かの機会に僕も使うことにしよう。)
監督、僕もそれなりに毎日頑張っています。
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